皆さんは、ドイツと聞くと何を思い浮かべますか?
大体の方は、ビールやソーセージ、プレッツェル、オクトーバーフェストなどを思い出すかと思います。
実際に行ったことのある方はドイツのお城や街並みを思い浮かべるかもしれません。
そんなドイツですが、この記事ではドイツの基本的な情報と、ドイツ人の母語である「ドイツ語」を勉強するメリットについて語っていこうと思います。
[この記事を読むメリット]
・ドイツに関して詳しくなれる
・ドイツ語を学習することによるメリットが分かる
・ドイツ語学習を既に始めている方はモチベーションをもらえる
ドイツってどんな国?
ドイツ基礎データ(外務省参考)
まずは、ドイツという国の基礎情報について学んでみましょう。
外務省のデータによるとドイツという国は下記の通りでした。
人口
約8,319万人(2020年9月、独連邦統計庁)、人口密度:1平方キロメートルあたり約237人(2018年、世銀)
面積
- 35.7万平方キロメートル(日本の約94%)
- (ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、オーストリア、スイス、チェコ、ポーランド、デンマークの9か国と国境を接する)
首都
ベルリン(約367万人)(2019年、ベルリンーブランデンブルク統計庁)
言語
ドイツ語
宗教
カトリック(27.2%)、プロテスタント(24.9%)、ユダヤ教(0.1%)(連邦統計庁)
ドイツで有名なもの
ソーセージ
ドイツ人といえば、確かにソーセージを日頃から食べているイメージがあります。
調べてみると、ドイツでのソーセージ等食肉加工品の一人当たり年間消費量は約40kgだそうです。
それは日本人の8倍以上なんだとか。そう考えると相当な量のソーセージを食べていることがわかります。(鳥越製粉引用)
ドイツでソーセージがよく食べられている理由としては、ドイツの冬の長さにあるといいます。
長く厳しい冬が続くことで、ドイツの家畜の主な餌であるドングリが無くなるため、家畜が餓死してしまう前に肉を捌いて長期保存する必要があり、その影響でドイツでの燻製文化が発達したという経緯があるようです。ソーセージやハムなどがよく食べられているのも納得できますね。
ビール
ソーセージと並んで、ビールもドイツの代表的な飲み物として知っている方も多いのではないでしょうか。日本でもオクトーバーフェストというイベントがあり、ドイツ料理とビールが振る舞われる祭事がありますよね。ドイツでの年間ビール消費量は一人当たり100リットルです。日本人の年間ビール消費量である40リットルと比較するとドイツ人は日本人よりビールを2倍以上飲むということになります。
ドイツでビールがよく飲まれている理由としては、先ほども説明した通り、ドイツの寒冷な地域性によるところが多いようです。寒い気候のため、寒さに耐えるとこのできる穀物、つまり耐寒性の穀物である大麦やライ麦、エン麦しか育たず、栽培できる大麦からビールが作られるようになったというのが背景にあるようです。
バウムクーヘン
皆さんはバウムクーヘンと人生で一度は食べたことがあるかと思いますが、バウムクーヘンはドイツ菓子だということはご存知でしたか?バウムクーヘンという名前にはバウムで「木」、クーヘンで「お菓子」という意味があります。輪切りにすると木の年輪のような模様ができるのが特徴のお菓子でもありますよね。
バウムクーヘンの由来には諸説あるようですが、最も有力な説は紀元前のギリシャに誕生した、木の棒に巻き付けて焼いて作る「オベリアス」というパンの一種だったというものです。皆さんもバウムクーヘンを食べる機会があれば、「これはパンだったんだな」と思いながら食べてみてくださいね。
ノイシュバンシュタイン城
ノイシュバンシュタイン城はドイツに住んだことのある方、ドイツに旅行に行ったことがある方であれば、聞いたことがある名前かと思います。ノイシュバンシュタイン城は19世紀にルートヴィヒ2世という人が自分の趣味を具現化する形で建設されたお城です。皆さんが思い浮かべる中世のお城は頑丈な石造りであることが多いのですが、ルートヴィヒ2世が作ったノイシュバンシュタイン城は鉄骨コンクリート製で、防衛も居住どちらにも向いてないお城ということで有名です。見た目重視のお城だけあり、非常に綺麗な外観にうっとりする方も多いお城ですね。
メルセデス・ベンツ
ベンツは、聞いたことがないっていう人はいないくらい有名な車メーカーです。
ドイツの車産業は世界的にもかなり有名と言ってもいいほど、発展しています。
メルセデス・ベンツの”ベンツ”は創業者の名前である、カール・ベンツ(Karl・Benz)から来ています。カール・ベンツさんは世界で初の自動車を開発したと言われている方で、自動車にガソリンエンジンを搭載する特許を取得した方としても有名です。今では町中に自動車が走っているなんて当然の光景で、自動車にエンジンが搭載されていることも私たちにとっては当たり前の事実ですよね。ただ、自動車がなかった時代が当然の人々から見れば”自動車の開発”は偉業だったことには違いないことは想像に難くないですね。
ベルリンの壁
ベルリンの壁もドイツ旅行に行ったことのある方であれば、訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。それではベルリンの壁とは何かを学んでみましょう。
ベルリンの壁は第二次世界大戦後、敗戦したドイツが敵対していたソ連にドイツ西側を、アメリカ、イギリス、フランスの3国にドイツ東側を分割されたことがきっかけで建築されました。その後、西側と東側の経済的な豊さに差が出てきてしまい、豊かにありつつあった西側に貧困の東側に住む住人が流れ込むという事態が起こってしまいました。その西から東への流入を防ぐため、壁が建てられたというのが経緯としてあります。当時、壁は一夜にして建てられたということから、家族や恋人と離れ離れになってしまったという悲劇も含む出来事が、ベルリンの壁にはあります。
ケルン大聖堂
ケルン大聖堂もドイツに興味のある方であれば、一度は聞いたことのある名前ではないでしょうか。
ケルン大聖堂はカトリックの教会で1880年に初めて建造されました。建造にかかった年月はなんと632年だと言われており、元々は東方三博士の骨を埋めるための教会として建てられ、ゴシック様式の建造物の中では、世界最大級と言われています。東方三博士は新約聖書に出てくる登場人物でイェス・キリストが生まれた際に贈り物を届けにやってきた三人の博士、といえば、ピンとくる方もいるのではないでしょうか。
1880年に初めて建造されてから、焼失や、再建造などを重ねていますが、今だなお、ドイツの象徴として立ち続けています。
ドイツ語を勉強するメリット
皆さんは、ドイツ語を扱えるようになるメリットを考えたことはありますか?
このブログでは英語学習に関する記事も書いていますが、母語+日本語+αで語学を扱えるようになることには大きなメリットがあると思っています。ここではドイツ語を学習するメリットを考えていこうと思います。
ドイツはヨーロッパの中央に位置している
ヨーロッパ旅行は世界中でも、日本人の間でも非常に人気があります。
そのヨーロッパの中で、ドイツはその中央に位置していることもあり、皆さんがドイツ語圏に旅行に行く可能性も非常に高いわけです。既にご存知の方もいるとは思いますが、実はドイツ語が使われている国はドイツだけではなく、ルクセンブルク、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ベルギーでも話されています。ドイツ語を扱えるようになると、こういった国に旅行に行く際にも実際に住むという状況になった時にも非常に役に立ちます。
ドイツ語と英語は似ている
皆さんは、ドイツ語と英語が似ていることをご存知でしょうか。
似ている単語には以下のようなものがあります。
・りんご(名詞)
Der Apfel (ドイツ語) → Apple (英語)
・来る(動詞)
Kommen (ドイツ語) → Come (英語)
・行く(動詞)
Gehen (ドイツ語) → Go (英語)
・スープ (名詞)
Die Suppe (ドイツ語) → Soup (英語)
・年老いた (形容詞)
Alt (ドイツ語) → Old (英語)
英語の知識が既にある方はこの点でドイツ語学習のハードルが少し下がるのではないでしょうか。
ただ、似ている点はあるものの、違う点もたくさんあるので、そこには注意しておきましょう。
ワークライフバランスが整っている
皆さんは、ドイツのワークライフバランスが整っていることはご存じですか?
「そんなの日本の劣悪な労働環境に比べればどこもいいに決まってるじゃない」なんて思う方もいるかもしれませんが、ドイツは日本以外の他国に比べても非常に生きやすい国になっているんです。
私にもドイツ人の友人が複数人いるのですが、仕事の状況を聞いたところ、朝8時出勤、16時退勤でお給料が月に80万なんていう方もザラにいたりします。とはいえ、カフェの店員などの職業などでは給料が低いと言っていたので、ある程度給料のより仕事を選ぶ必要は変わらずあるようです。
こういった違いもドイツ人と日本人の考え方が根本から違うことに理由があると私は思っています。
日本では仕事してナンボという考え方が昔から主流(現在はかなり変わってきていると思います)でしたが、ドイツでは「家庭」大事にする文化を大切にしています。家庭を大事にすることで国にも良い影響があるというのが国民の考え方なんですね。
まとめ : ドイツ語学習のメリットは多いにある
ここまでドイツという国に関してと、ドイツ語を勉強するメリットを書いてきました。
ドイツ語を学習するメリットをまとめると、
・ドイツはヨーロッパ中央に位置している国であるため、旅行や居住の際にもドイツ語が役に立つ場面が多くある
・英語と似ている点が多くあるため、英語を既に知っている方にはハードルが低くなる言語である
・ドイツはワークライフバランスが整った国である為、ドイツに住んで生活水準を上げたい方にとってもドイツ語学習は役に立つ
などがありました。この記事を読んで、ドイツに興味を持ってくれたり、ドイツ語学習始めてみようかなという気持ちになって頂けたら嬉しいです。
このブログでは英語・ドイツ語学習に役に立つ記事を書いていますので、よければ他の記事も見ていってくださいね。